みなさんこんにちは。
リスモビアです。
本日は近藤仁さん著の『経理部長が新人のために書いた経理の仕事がわかる本』の感想を書きます。
新人向けの教材を探している方や本書の購入を検討されている方はぜひ本記事をご覧ください。
書籍概要
まずは書籍概要から。
この本は私が社会人2年目になる前に書店で目について、なんとなく買っちゃいました。
結構雑な理由で購入してますw
新人が知っておくべき知識納められたかな?
想定読者は題名通り、経理部の新人が想定されていると思いますが、次の方が読んでも参考になります。
ではここからいい点と悪い点をまとめていきます。
いい点
本書のいいと思った点をまとめます。
いい点はこの2つですね。
それぞれ深堀します。
経理の業務が網羅的に書かれていて全体像をつかみやすい
1つ目の長所は、経理の業務が網羅的に書かれているところ。
ここは事業会社で財務部長を務められた方が書いただけあって、網羅性は高い印象。
経理で実務をしていると間接部門の境界線上の仕事を依頼されることがあり、
あれ?これって経理の仕事?
それとも総務?人事?法務?
となることも珍しくありません。
本書はこういったあいまいな部分も書かれており、実務面では目に触れることが多いので現職の方は知っておいて損はないでしょう。
一方、経理外の人が自分の会社のことを知りたいときはこういうあいまいな領域があることは頭に入れて読むのがいいでしょう。
大きくイメージを掴みたい人には良書です。
イラストが多く、イメージが持ちやすい
2つ目はイラストが多く、イメージが持ちやすいところ。
本書は見開きにしたとき、左側が活字の解説、右側がイラストや図表になっています。
ある程度知識がある人はざっと復習するときにはすごくいいと思います!
悪い点
一方、本書の微妙なところについても解説します。
個人的には、ここが気になりました。
個別に見ていきましょう。
新人には難しい
1番言いたいのは、新人には難しいということ。
Amazonのコメント欄も見ましたが、その手のコメントが多くて安心しました。
経理や税務の専門用語のオンパレードだったり、業務のイメージも漠然としている新人には行間が飛びすぎていて、理解が追い付かなさそうな印象です。
漠然とこんなことしてますよ~くらいのレベルでいいなら参考になると思います。
情報が古いのでは?と思うところがある
2つ目は情報鮮度。これは私が買った時期の問題か会社の業務問題かもしれませんが、「今こんな業務ないよな~」と思いものがいくつかありました。
例えば、源泉徴収や固定資産税納付時に数字を手書きするときの数字の書き方が指南されてますが、最近は電子申告化を推し進める動きが強いので、手書き業務は縮小中。
初版が2005年と古いこともあるので、ちょっと懐疑的に見た方がいいかもしれません。
個別論点の解説が少ない
3つ目は個別論点の解説が少ないことです。
先ほども解説したように、本書は見開きにしたとき、左側が活字の解説、右側がイラストや図表になっています。
そのため、専門用語を多数使って個別論点の解説が短いです。
それなりに知識がある人ならともかく、新人が読むにはハードルが高いといわざるを得ません。
会社によっては経理部外の仕事も含まれる
最後のポイントは、会社によっては経理部外の仕事も含まれることです。
これは長所の裏返しなのですが、会社によっては経理部外の仕事も含まれます。
新人が読むと混乱を招きかねないのではないでしょうか。
総評
結論としては、新人が読むにはちょっとハードが高いと思います。
使い方としてはこんな層がドンピシャだと思います。
ある程度経理知識がある人の復習用にはいい書籍だと思います!