これまでアカデミックな話が多かったので、娯楽めいた話もしていこう。ここでは旅行(主に海外旅行)で「嘘だろ!?」と思ったエピソードを紹介していく。」「これなら私も一人旅できそう!」とか「リスモビアって間抜けだな」とか「海外旅行の時は気を付けよう」とかいろんな気づきがあれば嬉しい。
まずはトルコであったお話。
トルコは私が訪れた3つ目の外国。修学旅行で行ったニュージーランド、大学入学してすぐに一人旅で行った韓国の次だ。まだまだ海外旅行に新鮮さがあったころのエピソード。
皆さんはトルコという国についてどんな印象だろうか。観光先としてメジャーかどうかでいうと人によると思う。少なくとも当時の私は海外旅行経験があまりない人間が選ぶほどメジャーな国だと思ってなかった。だからこそ驚くような事件が起きた。
それはトルコの首都イスタンブールのホテルのオープンテラスで朝食をとっていたときのこと。カッパドキア→パムッカレ→エフェス→イスタンブールという行程で旅行しており、イスタンブールは最終目的地だったこともあってのんびりしていた。そこで目を疑うような人物を見つけた。大学の友人、高橋君(仮名)がいた。
他人の空似か?とも思ったが、そこはさすが海外旅行。日本だとためらうこともあっさり行動できてしまう。私は朝食をほったらかして高橋君(仮名)と思しき人物に声をかけた。その人は高橋君(仮名)その人だった。
異国の地でまさか知り合いに会うとは思わなかった。特別親しいわけではなかったが、テンション上がってツーショットとったりした。
高橋君(仮名)と分かれたあとグランドバザールに出かけた。グランドバザールとは、イスタンブールで有名な商店街やバザーみたいなものと思ってもらえればよい。土産物を買うにはうってつけのところだ。
なんとそこにも日本の知り合いがいた。新歓でお世話になった高山さん(仮名)である。しかし、高山さんとは1・2回程度しかあったことがない。しかもあちらは私が知らない友人と旅行中だった。空気を読んでその場を離れたがまさかマイナーだと思っていた観光地で2組もの知り合いに会うとは思わなかった。
どうだろう。旅行中に知り合いに会うなんてどんな確率だろうか。ちなみにトルコが2組と印象的だったが、長野でも小学校の同級生黒川くん(仮名)とあったことがあるし、ローマでも大学の友人西田君(仮名)と偶然出くわしたことがある。旅の出会いとは基本的に初対面の人と楽しむものだが、こんな思わぬ強烈な出会いもまた存在するのだ。