今では当たり前のようにされる旅行。
でも、旅行はいつから日本で広まり、どんな風に今に至っているか知っている人はいないのではないでしょうか。
今みたいに旅行ができるようになったのは戦後のこと!
旅行ができるようになったのは、第2次世界大戦後の話です。
なぜかというと、旅行ができるようになる前提条件が成立しなかったからです。
前提条件
・まとまった休みが取れる
・余暇に回すお金がある
・交通インフラが整う
まとまった休みが取れない
まとまった休みが取れるようになったのも、大正時代くらいからです。
なぜなら、それまで日本人のほとんどは農民で、耕作地から離れられなかったんです。
3・4日も離れれば、作物が虫・動物・野党に
荒らされかねませんからね
まとまった休みが取れるようになったのは、工業が成立しだしてからのことです。
なので、明治期後半から大正時代にかけてから旅行に行く条件が整いだしました。
旅行資金を工面できない
休みが取れても、お金がなければ旅行に行けません。
旅行には移動・宿泊・飲食のお金が必要です。
しかも、観光が普及してない時代ではそれらの費用も高くつきます。
だから、戦前はお金持ちしか旅行ができなかったんです
交通インフラが整ってない
旅行を満喫する移動にかかる時間とお金が大きなネックになってました。
これらの問題が解決されたのが、1960年の高度経済成長期からです。
飛行機、新幹線、自動車、高速道路が普及しだし、中間層の所得でも十分旅行できるようになってきました。
こうして、高度経済成長期中に日本の旅行が成立したのです。
一方、江戸時代のお伊勢参りを起源とする説も
「日本で今みたいに観光できるようになったのは戦後からなんですよ~」
こう話すと、「じゃあお伊勢参りってどうなの?」と鋭い指摘をされることがあります。
お伊勢参りを詳しく解説したページもあるので
ぜひご覧ください!
世界史上で初めて観光した人物は初代ローマ皇帝!
旅行を世界で初めて行ったのは初代ローマ皇帝のアウグストゥスだとされています。
アウグストゥスはローマから100~200km離れた青の洞窟で保養を楽しんだという記録が残っています。
ただ彼は時の権力者。お金も時間も捻出できた特殊な人物ですが、これだけ昔から旅行している人がいるというのは面白いですよね!