概要
インプット大全は、精神科医の樺沢紫苑氏が2017年に出版された著作で、30万部越えのベストセラー『アウトプット大全』の対となる書籍です。
さて、皆さんはインプットするために重要なのはなんだと思いますか?
そう、必要なのは圧倒的なインプット・・・
ではありません!!!
ちょっとびっくりですよね。情報を記憶するにはインプットが重要だというのが世間一般のイメージです。
でも実は記憶に定着させるにはアウトプットが大切なんです!
そんな主張を世の中に投じるために『アウトプット大全』でした。
じゃあアウトプットを頑張ればいいのか!その通りなのですが、アウトプットを支えるうえのはインプットなのです!
樺沢氏の主張は「アプトプットとインプットは表裏一体で、両方の質を向上させてこそ爆発的な成長が可能になる」点にあると私はにらんでいます。
インプット大全の要点
インプットとは、脳に情報を入れて(イン)、定着(プット)させること!!
本書でいうインプットとは、「情報を脳に入れて留める」ことを意味し、そのためのノウハウが多数書かれています。
例えば、美術館に行って感想を求められると、「すごかった!!」
とその場では感動するもの。でも数日たって美術館での感想を振り返っても・・・
何も思い出せない・・・
せっかく一度接したのにその内容が思い出せない!そんなことってよくありますよね・・・。
インプット大全はなぜそんなことになってしまうのか、どうすればそうならないで済むのかを教えてくれる良書です!
「一度覚えたことを忘れないようにしたい!」
そう考えるあなたにオススメの良書です!
情報は詰め込めばいいと思っている人は一時的には情報が入った気になるものの、「プット」されないためすぐに忘れてしまいます・・・・
インプットするときは、アウトプット前提で!!
本書で繰り返し使われるフレーズがあります。それが、AZ(アウトプット前提)です。
学生の頃、定期テストのために勉強して、高得点を取れたのはなぜでしょうか。
若いから脳が活性化していた・・・というのも理由の一つですが、「テストで回答する」というアウトプット前提で取り組んでいたからだったんですね。
無目的に情報を詰め込むより、何らかのアウトプットをする前提があるほうが記憶として定着しやすくなります。
何かに書いて残したり、人に教えたりするためには、より深く物事を理解していないとできません。よく「人に教える方が勉強になる」なんていいますけど、それは教えるためには物事を深く理解する必要があるからなんですね。
留めておきたい情報はアウトプット前提で接するようにしてみてください!!
各論もたくさんあるので知り対情報を重点的に読める!
アウトプット前提で、というフレーズが本書全体の登場しますが、それ以外は各論です。
読む・聞く・見るに関するノウハウが多数紹介されています
読む:効率的な読書方法、なぜ漫画は記憶に残りやすいか など
見る:映画をより深く鑑賞する方法、美術館で美術を深く鑑賞する方法 など
私は仕事に役立つ知識を忘れないようにしたり、資格試験のための効率的な勉強方法が知りたくて手に取った一冊だったので、まさに資格試験のことが書かれた記事は重点的に読みました。
一方で、映画鑑賞や美術鑑賞にはそこまで関心がなかったため、さらっと読んだだけでした。
せっかく買ったのに全部読まないともったいないな~って言いたい人もいると思います。
でも!ビジネス書として読むには、それでいいんです!
ビジネス書を買う目的は、必要な知識を学ぶことではないでしょうか?決して読破することではないはずです!
必要なところだけ読めれば、あなたの成長に役立つので「もったいないから全部読む」必要もありません!
むしろ、不必要な箇所は読まないことで、重要な情報だけに集中することができますし、早く読み終わることもできますね!
こんな人におすすめ!!
・学習と脳の関係を知りたい人
・効率な勉強法やインプット方法を知りたい人