書籍

要約:メンタリストDaiGo著『突破力』限界は越えられない。思考の悪癖を合理的な思考で乗り越えろ!

※本サイト内のリンクには広告リンクを含むものがあります。

メンタリストDaiGoさんの著書『無理なく限界を突破するための心理学 突破力』の要点をまとめた記事です。

結論:限界は越えられない。思考の悪癖を合理的な思考で乗り越えろ!

本書の結論は、

 

限界は越えられない。思考の悪癖を合理的な思考で乗り越えろ!

 

突破力というタイトルから

自分の限界を超えたいから本書を手に取った方は少し落胆するかもしれませんね。

DaiGoさんは本書で、人間の能力の50%弱は遺伝で決まり、

しかも限界がどこにあるかを科学的に見極める方法はないと述べてます。

大事なのは限界を超えることではなく、偽の限界に惑わされないことです。

 

自分の思い込みが、限界でないものを限界のように思わせたり、

限界を限界でないと錯覚してしまっていることがあります。

 

そのような思い込みをバイアスといいます。

 

たとえば、こんな反応ってよくあると思いませんか?

①恋人にフラれたA子さん
→美女じゃないとだめなんだ

②商談が失敗したB輔さん
→大事なところでかんじゃったし、なんて間が悪いんだ・・・

③初デートを終えたC男さん
→あがっちゃって、会話つまっちゃったなぁ。嫌われた・・・。

 

これ、どれも本当だと思いますか?

冷静に見ればそこまでオーバーじゃなかったり、的外れなことさえあるでしょう。

 

ただ、特定の条件下で陥りやすいバイアスがあって、それが行動を制限してしまっています。

本書はバイアスに振り回されないようにするために

2つのアドバイスをしてくれているので、それを私なりに解説していきます。

悪い考え方を根本から治す対策①:合理的に考える

1つ目は合理的に考えることです。

 

嫌な思考をしてしまっているときは、まず合理的に考えるようにしましょう。

特に、次のような方法は有効です!

・複数ことを考える時、1つずつ熟考してそれぞれを比較しよう
→複数同時に比較するより精度が上がる

・最高の状況と最悪の状況を想像してから中間を考える
→極端な2つの例に触れることで、現実的な回答が見えてくる

・問題を細かく分解して、重要なポイントを細分化する
→問題が起きた本当の理由が見えてくる

・同じ問題を2度考える
→違う結論に辿り着くことも(数字が絡む場合は特に有効)

私個人は2番目のパターンをよく使ってます!

 

もしくは、自分のバイアスが発動した時に論理で反論するようにするだけで

少し冷静さを取り戻せるので、そんなときに使ってます。

悪い考え方を根本から治す対策②:どんなバイアスがあるかを知る

もう1つはバイアスの種類を知っておくことです。

 

これをするともしとあるバイアスに陥ったときに、

「あれ?これは〇〇バイアスじゃない?」と冷静さを取り戻せます。

しかし、バイアスを知らなければそのまま悩み続けるだけです。

なので、知識として知っておくだけでも一定の効果を発揮します。

 

では、本書で紹介されていたバイアスを一覧表にまとめます。

もしこの中に自分に当てはまるものがあった人は、本書が処方箋になるかもしれません!

 

  1. 初対面で嫌われたと思いがち
    ⇒好感度ギャップ
  2. SNSで他人を羨ましく感じる
    ⇒リア充バイアス
  3. 自分の価値観で他人を決めつけがち
    ⇒価値フィルタバイアス
  4. 見た目で相手の性格を決めつける
    ⇒体型バイアス
  5. 気づかないうちに他人を見下す
    ⇒潜在的差別バイアス
  6. ネガティブ思考になりがち
    ⇒ネガティブバイアス
  7. 重要なことを後回しにする
    ⇒単純緊急性効果
  8. 今の状態を保ちたいと考えがち
    ⇒現状維持バイアス
  9. ウケを狙った行動をとりがち
    ⇒スマイルシーキングバイアス
  10. 自分を平均よりも優れていると思う
    ⇒隠れナルシストバイアス
  11. 年齢を理由に新しいことに取り組めない
    ⇒エイジズム
  12. ネットのレビュー数の多さで商品を選ぶ
    ⇒人気優先バイアス
  13. 金儲けを卑しいと思いがち
    ⇒嫌儲バイアス
  14. 他人のミスや偶然の産物を好ましく思う
    ⇒誤謬選好バイアス
  15. 好奇心が高まり過ぎて危険を冒す
    ⇒好奇心リスク
  16. 相手に正直な気持ちをぶつけるのを怖れる
    ⇒真実隠蔽バイアス
  17. 他人の親切をプレッシャーに感じる
    ⇒互恵不安バイアス
  18. 周囲に感謝の気持ちを伝えるのが苦手
    ⇒感謝ギャップ
  19. 「こうなることはわかっていた」と思いがち
    ⇒後知恵バイアス
  20. 宗教やスピリチュアルにハマりがち
    ⇒直観バイアス

出典:『無理なく限界を突破する心理学 突破力』

バイアスに振り回されにくくなる3つのトレーニング方法

要点だけを知ったところで、実生活への応用は難しいと思います。

なので、バイアスに振り回されにくくなるトレーニング方法についてもご紹介します。

①自分の行動・思考・感情を記録する
→これらを記録することで、自分が積み上げたことを客観的にとらえやすくなる

②クリティカルシンキング
→自分の前提や筋道がそもそも正しいかを検証する

 

クリティカルシンキングについては、DaiGoさん著の『悩む力』に詳しく書かれています。

 

そちらの要約もございますので、よければご覧ください。

https://rismovia.com/article/2021/05/sumcrithin1/

個人的にオススメ!いやなことがあった時への対処法

本書では様々なシチュエーションで活かせる10のトレーニング方法が紹介されてます。

 

中でも、マイナス思考に陥りがちな私にとってこれは!と思ったものだけ個別にご紹介します。

 

①落ち込んだ時は自己評価が高まったときのことを思いだす
→自分の水準が落ちているので、ネガティブな感情から意識をそらす

②もっと悪かった時のことを思い出す
→今の痛みを和らげられる

③安全な場所と架空のキャラクターを想像し、脳内で会話する
→第3者に慰めてもらう感覚で自分を労わる

④なぜではなく、何がを疑問詞にする
→ものに焦点をあてることで、突破口が見える

さいごに

バイアスはかつて人類が生き残るために必要でしたが、現代では通用しないものもあります。

しかしDNAに強く刻まれた思考の癖なので克服することは難しいでしょう。

 

しかし、こういう考えをする癖があるんだな、と知っておくだけで対処が変わります。

大事なのは客観性を養うことと、理性を第一に判断することです。

 

-書籍