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要約:メンタリストDaiGo著『超トーク力』~トークの”型”を押さえよ~

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メンタリストDaiGoさんの最新作『心を操る話し方の科学超トーク力』の要点をまとめた記事です。

結論:トークの”型”を押さえよ

この本の結論はトークの型を抑えよです。

本書は次のような5章で構成されています。

章の名前使えそうなシーン
1章科学的に最強な雑談力
「会話スターター」
1対1で話すとき全般
2章聖書でも使われる最強話術
「ストーリーテリング」
営業、説得、プレゼンするとき
3章脳神経学者がオススメする
話に深みを出すためのポイント
親しい人(なりたい人)といるとき
4章会話に悩む人、会話がうまく
回わない人が話せるようになる技術
1対1で話すとき全般
5章自宅でできる
会話トレーニング
練習するとき
ブログライターの解釈をもとに作成

シーン別にどのように話せばいいかが書かれています。

なのでそれぞれ章別に要点をまとめてみました!

 

1章:最強の雑談力の型

1章は雑談。

 

赤の他人から親しい人にまで効果を発揮します。

 

そんな雑談の型がこちら。

 

①”会話スターター”で雑談をはじめて、場をあたためる

②出来事について質問

③相手が回答

④その時の感情を深堀する質問

 

①の会話スターターとは、会話の冒頭に交わされる話題のこと。

ここで盛り上がりやすい話題を仕込むことで、

相手の気持ちもノッてきて会話がスムーズになります。

その会話スターターの一覧がこちら。

内容
1最近、盛り上がっていること
2力を入れていること
3知り合ったきっかけ(第一印象)
4今日あったいいこと
5今週末の予定
6この場所の印象(過去)
7最近のニュース

これを使って会話をするとこんな感じです。

 

Aさん「今日はいい天気ですね!こんな日は何かいいことがありそうですけど、Bさんは今日いいことありました?」

Bさん「そうですね・・・。そういえば朝見たニュース番組の星占いで1位だったのが何気に嬉しかったかも(笑)」

Aさん「わかります!なんとなく嬉しい気持ちになりますよね!どんな結果だったんですか?」

Bさん「素敵な異性に巡り合えるかも?って言ってましたね。だといいんですけど(笑)」

Aさん「なんか私までドキドキしてきました(笑)素敵な異性といえば、Bさんは異性のどんなところにグッときますか?」

 

 

スターターで盛り上げてからも、出来事→回答→感情の深堀

 

という流れで会話ができれば、相手にも好印象を持ってもらえることでしょう。

2章:ストーリーテリング

これはシンプルで、CARもしくはPREPの2つです。

これらはビジネスの現場で役立つので研修でも出てきます。

【CAR】
背景(コンテクスト)→行動(アクション)→結果(リザルト)

【PREP】
結論(ポイント)→理由(リーズン)→具体例(イグザンプル)→結論(ポイント)

※本書ではPREPという言葉は登場しませんライターの解釈を含みます

 

CARのC(コンテクスト)は、物語の前に抑えておくべき背景を明確にします。

 

「誰の話か」「いつどこで起こったことなのか」「最終的に何を成し遂げるのか」「目的に至るまでどんな障害があったか」などです。

 

続くA(アクション)物語の浮き沈みを伝え,

 

 

そして最後のR(リザルト)で相手の記憶に残したいことを持ってくればOKです!

 

 

PREPはその逆でまず、結論をもってきて

 

そこから結論の理由と具体例を持ってくるやり方です。

 

それぞれ、桃太郎のストーリーにあてはめてみましょう。

※わかりやすくするため、ストーリーに若干のアレンジを加えてます。

 

桃太郎(CAR)

(C)はるか昔、桃から生まれた男の子、桃太郎が邪悪な鬼を倒す物語。

(A)道中、数々の獣の襲撃にあうが、獣たちは桃太郎の高潔な人柄や

気高い目的に惹かれ、彼の旅に同行を申し出る。

道中の困難、強大な鬼にもめげず、仲間との力を合わせた。

(R)激闘の末、桃太郎は邪悪な鬼を倒し、故郷に平和を取り戻すのであった。

 

桃太郎(PREP)

(P)桃太郎が仲間との力を合わせ強大な敵、鬼を倒す物語と言える。

(R)なぜなら、桃太郎一人では鬼を倒しえないと考えられる描写が多数あったからだ

(E)たとえば、キジが空から偵察し、無用な戦闘を回避しなければ

数で劣る桃太郎は勝利をものにできなかっただろう。

また犬の嗅覚がなければ鬼ヶ島に張り巡らされた罠を見破れなかっただろう。

そして、知能の高い猿がいなけば彼らは桃太郎の旅に同行することはなかっただろう。

(P)だからこそ、桃太郎は仲間との力を合わせて強大な敵(鬼)を倒す物語だといえるのだ。

CARの方は、場を盛り上げたいときに使えるものです。

バラエティ番組なんかも、テレビ欄やCM直前のあおりをみると、

同じ構成になっていますよね。

 

一方、PREPはビジネスの現場で好まれる話法として有名です。

 

就活本やビジネスマナー本に書かれていることも多いので、

会社員であればご存知の方も多いと思います。

 

3章:相手と深い仲になるためのテクニック

章の名前は話に深みを出す方法ですが、

実際に書かれているのはこういうことだと理解してます。

 

親しくなりたい人といるときのポイントを3つにまとめました!

 

深い仲になるためのテクニック①:長時間一緒に過ごす

大事なのは、一緒にいる時間を増やすことです。

アメリカのカンザス大学が行った研究で次のことが明らかになりました

 

・50時間一緒にいると世間話をできるレベルの友人になれる

・90時間一緒にいると気の合う友人になる

・200時間一緒にいると親友になる

 

ただし、1つ注意点があります。

 

 

それは自分が望んでその人と一緒にいなければ、関係はよくならないということです。

仕事だから好む好まざるとにかかわらず一緒にいても

関係性はよくならないということですね。

 

深い仲になるためのテクニック②:ネガティブな感情を排除する

深い仲になるためには、自分がどんな人間かを知ってもらうことが大切です。

 

しかし、自分のことを打ち明けるのは勇気がいることです。

なので、まずはネガティブな感情を表に出さないようにすることが大切です。

 

 

本書で推奨されていたのは1分間リラクゼーションと呼ばれる方法です。

 

 

やり方はこうです。

まず、目を閉じて体のどこが緊張しているか考えてください。

 

たとえば、肩が凝ってるな、膝が震えてるなとかそんな具合です。

 

 

続いて1分間深呼吸をして、緊張していた部分が落ち着いたかどうかを確認します。

 

こうすると「肩が少し楽になったな」など何らかの緊張緩和があるはずです。

 

 

他にも右手を強く握り、解放した時のチカラの抜け具合を観察する、

楽しいことを思い出すのも効果的です。

深い仲になるためのテクニック③:自己開示

気持ちが落ち着いたら、うまく相手に伝わるように自分のことを伝えましょう。

 

そのために、自分の生い立ちを棚卸してください。

 

棚卸が終わったら、自分のキーワードを選び、「どうして好きになったか」「どういう関わり方をしてるか」、「自分にとってなぜ大切か」という3つの要素を入れてまとめてください。

 

 

たとえば、私が記事執筆を始めた経緯だとこんな感じです。

 

子どもの頃、親にたくさん旅行に連れて行ってもらった影響で旅行が大好きです。

大学時代も観光や地理の研究をしたのも、幼少期の経験とそれに育まれた好奇心がくすぐられたからです。

研究者になりたいと思って大学院に進学したものの、学者が狭き門であることや単に好きなことを調べて発表するだけでは不十分だと知り、一般企業へ就職しました。

でも、やっぱり自由な学習と発表が捨てられなくて、趣味でブログを始めたんです。

 

私がこんな経緯で記事を書いていると知った人の中には、

 

こんな経緯があったんだとわかれば共感したり、

 

興味がわいた人もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

説明しそびれたポイントを1つ追加すると、

ネガティブな要素を途中で盛り込むことも大事です!

 

 

2章で解説したように、

盛り上げて、落として、再度盛り上げる演出は人の心をつかみます。

私の話でいうと、学者の道を実現可能性から諦めたところが該当します。

 

深い仲になるためのテクニック④:自己開示を自然にできるよう誘導する7つの話題

 

自己開示が重要なことはわかっても、

いきなりさっきのブログの経緯を話し始めても相手は興味を持ってくれません。

 

 

なので、そこに辿り着けるようトークを自然に誘導しないといけません。

そこで使えるのが次の話題です。

ある程度雑談が盛り上がったら、そこに誘導して自然に自己開示をしてみましょう!

話題何がわかるか
似ているキャラクター性格や憧れがわかる
子どものころの夢人生がわかる
一番恐れていること根本的な価値観がわかる
いちばん公開していること強い感情が引き出せる
原動力物事に取り組むときの支え
影響を受けた本など人生のターニングポイントがわかる
その他知っておくべき重要なことその人の深淵がわかる
『超トーク力』より作成

 

これらを参照に自分の勝ちパターンを作るといいと思います!

 

 

4章:うまく会話を回すために避けるべき10のパターン

会話のテクニックなんかでよく紹介される「こういうのはNG」というのがありますよね。

 

わかっていてもついやってしまうものです。

 

本書でもそんなNG集は紹介されてます。

 

こういう10のパターンのうち、自分がやりがちなものがあれば、気をつけてください

パターン対処法
①相手の話と無関係のことを考える会話に集中する
②相手の話に心の中で反論する価値観・考え方が異なることを受け入れる
③悪い気分に影響されたまま相手の意見を判断する相手のせいでイライラしたわけじゃないことを認識する
④求められてないのにアドバイスする相手は助言が欲しいのか聞いてほしいのかを理解する
⑤適当に相槌を打って聞いてるふりをする会話に集中する
⑥次に話したいことを考える最後まで話を聞く
⑦相手の会話を奪い、自分が話したいことを話す最後まで話を聞く
⑧会話の矛盾を指摘する日常会話では自重する
⑨自分の興味のあるところだけ拾う相手目線で話を聞く
⑩相手の話が自分への批判だと思って聴く否定があっても、自分が否定されたわけじゃないと考える
『超トーク力』より作成

 

私は②⑥⑦あたりをやっちゃいがちなので、気をつけるようにしてます(^^;

 

 

さいごに

いかがだったでしょうか。

 

話す力が求められる場面はとても多いですよね。

 

どんなに自信がある人でも、自信がない人でも、

体系立ててトーク力をみつめるのは、とてもいいきっかけになると思います!

もっと知りたい方は『超トーク力』を手に取ってみてくださいね。

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